いつまでも正社員になれない派遣・契約社員

仕事の内容

 派遣社員の場合、あらかじめ職種を決めて働くことができ、決められた以外の仕事や契約に沿わない業務が生じることはありません。雇用契約を結ぶ相手が派遣会社であるため、職務内容について派遣会社を通して交渉することもできます。また、正社員では難しい大手企業でも派遣としてなら働くことができます。もちろん、仕事内容に限られた範疇ができてしまうので、責任の伴う仕事を任せてもらえないことがあります。

 正社員の場合、会社が命じる仕事はすべてこなさなければいけません。同僚や上司とのコミュニケーションなど目に見えない業務も発生します。さまざまな職種をもちあわせる複合企業では、部署移動もありさまざまな仕事を体験することもあります。それだけに仕事の幅ややりがいを感じる機会は増えます。

 派遣から正社員雇用契約移行についての企業調査によると派遣から正社員へ移行する際の決め手の多くは仕事内容であり、集中した理由として3つのパターンがあることがわかっています。1つ目は専門職として専門技術・知識を理由に正社員雇用に契約を移行。2つ目は数ヶ月間働いた後契約を結ぶ紹介予定派遣でコミュニケーション能力、実務能力に問題がなかったため正社員契約を結ぶパターン。3つ目は派遣先企業がもつ「正社員になるのに必要な条件(学歴など)」が期間中に揃ったため契約に至るパターンです。